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- 2017.03.28 Tuesday
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先月中旬に発表されたNPDのアメリカ市場における3月の販売データにおいて、ソフトウェア販売部門で「Titanfall」が1位を獲得した話題を以前にご紹介しましたが、本日NPDがアメリカ市場4月の最新販売データを発表し、今月も“Titanfall”が見事1位を獲得したことが明らかになりました。
発表によると、ソフトウェア販売は前年同月比で10%減の2億2,790万ドルとなったものの、ハードウェア販売は次世代機の継続的な販売に伴い前年同月から76%増となる1億9,280万ドルを記録、周辺機器の販売も好調で前年同月比で21%増となる1億5,970万ドルとなり、アメリカ市場全体の売上げは前年同月比で17%アップとなる5億8,030万ドルとなっています。
ハードウェア販売は4ヶ月連続でPS4が最も売れたコンソール機となっており、NPDのLiam Callahan氏によると現段階でPS4とXbox Oneの累計販売台数は、同期間のPS3とXbox 360の販売に比べ倍近い規模に達しているとのこと。
なお、PS4の具体的な販売台数は明らかにされておらず、Xbox Oneが11万5,000台、Xbox 360が7万1,000台を販売したほか、Xbox Oneタイトルの小売販売が44万7,000本、Xbox 360タイトルの小売販売が220万本を記録し、Xboxタイトルがソフトウェア販売全体の53%を占めていることが報じられています。
また、NPD4月のアナウンスに言及したSCEAのSVPを務めるGuy Longworth氏は、“Infamous: Second Son”が北米4月で最も売れた次世代機タイトルだったと強調し、PS4の需要が供給を上回っている状況について更なる在庫の提供に取り組んでいるとアピールしています。
■ 4月アメリカ市場のソフトウェア販売ランキング
- Titanfall (XBO, 360, PC) – Electronic Arts
- Call of Duty: Ghosts (PS4, XBO, PS3, 360, Wii U, PC) – Activision
- NBA 2K14 (PS4, XBO, PS3, 360, PC) – Take 2 Interactive
- Minecraft (360) – Microsoft
- LEGO The Hobbit (PS4, XBO, PS3, 360, Wii U, PS Vita, 3DS) – Warner Bros.
- The LEGO Movie Videogame (PS4, XBO, PS3, 360, Wii U, PS Vita, 3DS) – Warner Bros.
- LEGO Marvel Super Heroes (PS4, XBO, PS3, 360, Wii U, PS Vita, 3DS, PC) – Warner Bros.
- The Amazing Spider-Man 2 (PS4, PS3, 360, Wii U, 3DS) – Activision
- Grand Theft Auto V (PS3, 360) – Take 2 Interactive
- Assassin’s Creed IV: Black Flag (PS4, XBO, PS3, 360, Wii U, PC) – Ubisoft
日本のゲーム業界について、海外のゲーム情報メディアが相反するタイトルで記事を掲載した。『The Motley Fool』の4月12日付は「日本では家庭用ゲームは終わった」である。一方、『GAMESPOT』の3月28日付記事は「マイクロソフト曰く、日本での家庭用ゲームは終わっていない」となっている。
『The Motley Fool』は日本の家庭用ゲーム業界の不調を取り上げる。「任天堂の『Wii U』が歴史に残るような失敗であり、マイクロソフトのやり方は見当外れである。ソニーの『PS4』発売は悲観的な状況を変化させ得たが、発売から2ヶ月弱経った今ではそれも否定される」、というのがその見解だ。
記事では、「ソニーはいまだにPS3の間違いのツケを支払っている」として、次のように分析している。
魅力的なタイトルがないことが問題だ。『PS3』以来の開発の難しさと、高解像度グラフィックやオンラインフィーチャーの重要性に呼応して吊り上がった予算のために、中堅企業がモバイルゲームに主軸を移していることがその原因である。
『PS4』の週当たりの販売台数は、発売7週目にして前週の23,000台から13,000台に下降している。『PS4』の救世主となり得るいくつかのタイトルは、西洋の好みに合わせて変化し、北アメリカとヨーロッパでの売上で元を取ろうとしている。ソニーか任天堂が現実味のある家庭用コンソールを開発できなければ、開発企業のモバイルへの移行は早まるだけだろう。
それに先立って『GAMESPOT』は、日本の著名なゲーム開発者、小島秀夫氏がゲーム界の現状を嘆いていると伝えつつも、マイクロソフト社のXBox事業部のトップであるスペンサー氏の、それとは反する見解を報じている。
スペンサー氏は日本の現状については楽観的であり、日本のゲームプレーヤーが減っているという見方を否定し、日本人ではなくとも日本のゲームを知っている者としては「日本の家庭用ゲームが終わったとは考えない」と述べている。
また、マイクロソフト社にとって日本市場は重要であると強調し、日本の開発者コミュニティに投資を続け、偉大なゲームの出現を待ち受けるとの姿勢を示している。日本での『XBox One』発売は来たる9月だが、現時点で独自のゲームを日本で開発中だともコメントしている。
『GAMESPOT』の読者コメント欄では、「日本で終わったのは『XBox』だけで、家庭用ゲームは終わってはいない」という意見が目立つ。他にも次のようなコメントがある。
・もしソニーと任天堂が苦戦してるなら、マイクロソフトが全部アメリカ製の製品で日本の心をつかむと保証されてるね。
・ハハハ、「全部アメリカ製の製品」ね、『XBox 360』を開けてみたことがあるけど、部品の半分はフォックスコンで半分は東芝だった、その全部が中国製。
・まだ終わってないなら『タイタンフォール』(XBox用ゲームタイトル)がとどめを刺すさ。
・この記事のトピックにもかかわらず、日本製のゲームの質は下がっていて、ヨーロッパ/北アメリカのゲームデザイナーは成功に向けてステップアップしてきたと断言できる。
Rocksteady Studiosが開発する最後のバットマンシリーズになると言われている、年末発売予定の『バットマン: アーカムナイト』。本作はPS4とXbox Oneという次世代機のみで発売される予定ですが、その理由について同社のDax Ginn氏がNowGamerに語っています。
私たちは今回「バットモービル」(Batmobile)にフォーカスしようと決めました。それは高速で破壊的なドライビング体験をプレイヤーに与えると同時に、非常に技術的な問題も同時にもたらし、これは次世代機でしか実現可能ではありませんでした。
NowGamer「Batman: Arkham Knight - 'Wii U Could Not Meet Gameplay Objectives'
」(3/27)
2013年11月に新しい据置型ゲーム機2機種がそろって発売された。ソニー・コンピュータエンタテインメントの「PlayStation(PS)4」と米Microsoft社の「Xbox One」である。両機の滑り出しが順調な一方で、任天堂の「Wii U」は不振だ。こうした新型ゲーム機が置かれた状況について、ゲーム業界のアナリストはどう見ているのか。SMBC日興証券 株式調査部 シニアアナリストの前田栄二氏に話を聞いた。(聞き手は根津 禎=日経エレクトロニクス)
PS4は、欧米など海外で先行して発売され、2013年内で420万台の実売を記録しており好調だ。日本では2014年2月22日に発売される。日本でも順調な滑り出しをみせると思う。実際、同年1月の時点で、店頭割り当て分の約65%が既に予約で埋まっていると聞いた。もしかしたら、2月に入って追加割り当てがあるかもしれない。そのため、日本でのPS4の売れ行きも期待できる。おそらく日本では発売から2日間で30万〜50万台が売れるだろう。日本だけで2014年夏までに100万台、2014年内に300万台に到達する可能性がある。
2014年に入ってもPS4は欧米で売れ続けており、2014年3月までに実売500万台というSCEの目標は達成される見込みだ。早ければ2014年内に全世界で1000万台に到達するかもしれない。Xbox Oneを合わせると、2014年内に2000万台に達する可能性がある。新世代の据置型ゲーム機は普及期に入ったとみていい。
PS4とXbox Oneの好調ぶりは、単なる「アーリーアダプター」だけが両機を購入していると考えるべきではないことを教えてくれる。多数のゲーム愛好者、つまり「コアゲーマー」がいることの証左だと思う。