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- 2017.03.28 Tuesday
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東京ゲームショウ初出展となるAMD |
ブースの目玉は、国内では初の展示となるクラウドゲーミングソリューション「Radeon Sky」だ。クラウドゲーミングは、サーバーのGPUでゲームを動かし、ノートPCやタブレットなどにゲーム画面を映像としてリアルタイム配信する技術。これならば3D性能が低いノートPCやタブレットでも、高画質なPCゲームが快適にプレイできるというわけだ。
クラウドゲーミングソリューション「Radeon Sky」。サーバー向けの製品なのでファンレス仕様になっている |
ブースでは「Radeon Sky 700」を搭載したサーバーを設置し、「Nexus 7(2012)」でブラウザーゲーム「艦隊これくしょん 〜艦これ〜」がプレイできる状態になっていた。
「Radeon Sky 700」を搭載したサーバーを設置 |
艦これはAndroidでのプレイは推奨されておらず、プレイしたとしてもNexus 7では快適な動作は望めない(
)。ところがクラウドゲーミングでは、サーバー側でゲームを実行するため、Nexus 7でも快適にプレイできる。クラウドゲーミングで艦これをプレイ。「Nexus 7(2012)」でも、入力に若干タイムラグがあること以外はストレスがなく、音飛びやズレもなかった |
そんなクラウドゲームングにも弱点はある。ゲームを操作してその反応が返ってくるまでに、わずかなタイムラグがあることだ。「Radeon Sky」では、このタイムラグを極力短くする工夫がされているのだが、やはり入力してからワンテンポ遅れて反応するのをブースでも体感できた。
とはいえ慣れてしまえば、艦これをプレイするにあたって特に不満な点はない。対戦格闘ゲームやFPSでなければこれで十分だといえる。ラグが気になる人は、AMDのブースでRadeon Skyを実際に体験してみるといいだろう。なお、クラウドサービスを提供するUbitasのブースでも同じデモを行なっている(
)。ブース内の至るところでマルチディスプレー技術を使用した「Eyefinity」のデモを実施していた。液晶ディスプレーを5枚並べてのゲームプレイは圧巻。ほかにも4K2K出力のデモ機など、PCならではのプレイ環境を来場者にアピールしていた。
マルチディスプレー技術「Eyefinity」のデモ。5画面同時出力の大画面で、ゲームを試遊できる |
今回、東京ゲームショウに合わせて来日した、副社長のSteven Liu氏と、デベロッパー事業推進部のディレクターRitche Corpus氏に話をうかがう機会に恵まれた。彼らから聞き出せたAMDの戦略について説明しよう。
左から日本AMDエンタープライズ事業部の林淳ニ氏、AMD本社副社長のSteven Liu氏、AMD本社デベロッパー事業推進部のRitche Corpus氏 |
Ritche Corpus氏は、PCゲームをAMD製APUとGPUに最適化させることに近年力を入れていると語る。これから発売される大作ゲーム「THIEF」と「BATTLEFIELD 4」も、AMDのAPUとGPUに最適化されているという。その後も積極的に「PCでゲームするならAMD」という印象をユーザーに与えていくとのこと。
「THIEF」と「BATTLEFIELD 4」は、AMDのAPUとGPUに最適化されているという |
実際、AMD製品を買うとゲームを無料ダウンロードできるキャンペーン「NEVER SETTLE」は、複数のタイトルの中から好きなものを選べるとあって人気を博した。好評のうちにキャンペーンは終了したが、選べるゲームタイトルを増やして「NEVER SETTLE RELOADED」としてキャンペーンが復活した。
その「NEVER SETTLE」が、今度は「NEVER SETTLE FOREVER」として3たび帰ってきた。AMD製品をグレードによって金、銀、銅に分け、金なら好きなゲームを3本まで、銀なら2本、銅なら1本、無料でダウンロードできるという。
AMD製品を買うと、好きなゲームを無料でダウンロードできた「NEVER SETTLE」キャンペーン。好評につきこれは再度実施された | 3たび実施される「NEVER SETTLE FOREVER」では、3つのグレードに進化 |
また、気に入ったソフトがない場合は、すぐにダウンロードクーポンを使わずに6ヶ月後まで取っておけるようになった。欲しいゲームができた時点でクーポンを使えばいいわけだ。これはゲーマーにとっては非常にありがたい。
一方、副社長のSteven Liu氏からは、2013年のロードマップが示された。HSA(Heterogeneous System Architecture)をサポートする次期APU“Kaveri”を10〜11月に発表、2014年の第1四半期に発売するとのこと(
)。HSAとは、CPUとGPUなどの異なる種類のプロセッサーを効率良く利用するための仕様で、CPUとGPUで同じ仮想アドレスを扱うことを可能にする | 2013年のロードマップ。HSAをサポートする28nmプロセスのAPU“Kaveri”がもうすぐ発表される |
コンシューマーゲーム機だけでなく、ゲーミングPCの地盤を確実に固めだしたAMD。初出展の東京ゲームショウのブースからも、ゲームに対する意気込みがしっかりと伝わってきた。ゲーマーなら同社の今後の動きから目を離さないようにしたいところだ。
なお、AMDブースでは来場者プレゼントが用意されている。アンケートに答えるとAMDオリジナルマントがもらえ、このマントをその場で羽織ると、艦これのクリアファイルがもらえる。
さらにCPU、APU、ビデオカードなどのAMD製品を持参して、その場でツイートすると「イイモノ」がもらえるという。この「イイモノ」がなにかは、直接来場して確かめてもらいたい。
ソースhttp://ascii.jp/elem/000/000/826/826715/